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  • 冨田賢のご挨拶

開催報告

TCセミナー初【ワークショップ】
『受託開発と自社製品開発の違いは、これだ!
~ゲスト社長お二人と冨田賢によるパネルディスカッション~』

開催日時:2010年11月10日(水曜日) 19:00~21:30

TCセミナー初【ワークショップ】 開催報告

 『受託開発と自社製品開発の違いは、これだ!

~ゲスト社長お二人と冨田賢によるパネルディスカッション~』

 

日時:2010年11月10日(水曜日) 19:00~21:30

場所:AGSコンサルティング セミナールーム(日本橋・三越前、スルガ銀行ビル9階)

参加者数:7名

 

◆開催案内をしたときのWebページは、こちら


【ゲストスピーカー】

◆ 株式会社シャノン 代表取締役社長 中村 健一郎 氏

◆ グローバルコモンズ株式会社 代表取締役社長 坪 俊宏 氏

【ファシリテーター(司会)】

◆  株式会社ティーコネクション・ホールディングス 代表取締役社長 冨田賢


【総評】

ティーコネクション経営セミナーとして、初めてのワークショップ(ゲストを招聘してのディスカッション)のため、どうなるものかと思われましたが、予想以上に充実した中身の濃いワークショップとなりました。


受託開発と自社製品開発の違いをテーマにいたしましたが、それのみにかかわらず、ベンチャー企業経営全体、ビジネスの立ち上げすべてに共通して参考となるテーゼを抽出できたように思います。


ゲストスピーカーとして来ていただいたシャノンの中村社長、グローバルコモンズの坪社長が非常によい、示唆に富んだコメントをしてくださいました。特に、シャノンの中村社長には、ファシリテーターと務めた冨田自身も、ゲストとして出ていただいたグローバルコモンズの坪社長にとっても、勉強になるコメントを多数していただきました。


また、参加者数は、普段のセミナーよりも少なめでしたが、ご参加いただいた皆さまは、意識が高く、積極的に発言をしてくださる方々だったため、盛り上がりました。


システム開発系の会社の社長さん(業歴の長い方も、起業したばかりの方も…)だけでなく、証券界者の公開引受部で、様々なITネットベンチャーを見ておられる方や、銀行での融資経験の長い方にも参加いただいたため、ITネットビジネス業界の動向や、資金繰り、資金調達なども含めた議論ができました。


ご参加いただいた皆様、ワークショップでの有意義なコメント、ありがとうございました!!


冨田は、大阪市立大学大学院の専任講師時代、ワークショップの司会を多く務めるにあたり、ファシリーテーション研修を受けたことがありましたが、今回は久しぶりにファシリテーターを務めた形です。今回のワークショップで少し感覚を取り戻しました!


今後も、ティーコネクション社長の冨田が、なんらかの部分で“強い社長”さんだ!!という方を選んで、ゲストスピーカーとして来ていただき、中小ベンチャー企業の経営における、なんらかのテーマを設定して、ワークショップを時々、開催していきたいと考えております。


このWebサイトで、ワークショップの開催する際は情報を掲載いたしますし、また、ティーコネクションのメルマガに登録しておいていただけたら、メルマガでも情報を配信いたします。


(冨田賢)

 

19:05~19:15 最初に冨田からお話させていただいたイントロダクション

〜このワークショップの開催の趣旨・意義と、受託開発と自社製品開発の比較〜

 

①    システム(ソフト)開発会社にとっての永遠のテーマ いつの時代も…。

②    受託開発(利益・小)で回しながら、そこで稼いだ余剰資金で

      自社製品開発(利益・大)へ

③    求められるものが違う!

(例):受験勉強⇔研究、与えられた問題⇔自ら新しいもの、パズル⇔絵画
受託の営業力⇔事業構築力、運転資金(debt)⇔開発資金(equity)、
パイの取り合い⇔市場の創造

④    リスクはどっちが高いか!?  
受託開発:先行投資・少、成果が出るのが早い、取れていれば回る、取れないと厳しい→足し算

自社製品開発:先行投資・大、成果が出るのに時間がかかる、回り出すか?当たるか?→掛け算

⑤    社長の頭の中(発想)の違いは?、会社運営・社員教育における違いは?、シフトのタイミングは?

 

20101110TCワークショップの様子.jpgのサムネール画像

 

■19:15~19:30  シャノン・中村社長から…

自己紹介、会社及び事業の簡単な説明

イントロダクションを受けてのコメント

苦労したところ、うまくいったところ

●すべて記載できませんが、記憶に残ったポイントは、次の通り。

* マーケティングにかかわる事業をやろうということでスタート。慶應大学理工学部の4年生のときに…。日本に、今やっているようなサービスがなかったため。

* 創業2年目から、新卒採用を開始(社長が若いため、中途では採用がしにくいこともあり、思い切って新卒で集めた)。財務などの管理系の役員も早い時期で2名募集して採用。

* 最初の1〜2年だけ、受託。1年間(200人月)でこういうふうに開発すると計画を立てて行った。目一杯、銀行借入(debt)をして、受託を一切やめてもよい体制で。(受託開発したものの保守メンテの仕事がどうしても続くので、一気にはやめられないが、数年かけて、やっとゼロにしてこれている…。)

* 創業した時期は、事業計画だけでエクイティ資金が出る時期ではなかったため、開発をやってモノができないとダメという状況だった。その後、ベンチャーキャピタル数社から投資を受け、2年後にIPOを予定している。

* 受託から、自社システム開発への移行では、プロダクト開発をしている会社からコアとなる人を数名、中途で採用。決まったことを言われたように通りやる受託と、プロダクト開発(パッケージソフトの開発)では、必要なスキルセットが違う。一部、コンバートも行った。

* 開発の計画が少しズレたため、資金的には、ぎりぎりで…。どこまでの段階のものでリリースしていくか、お客さんの要望にどこまで機能面など応えるか、ということは判断が必要。

なんとなくこういうものを作れたら…とか、いいものを作れば売れる、という考え方では、成り立たない。

* どういうマーケットに、いくらで、どういうふうに、どういう人たちに、どれだけ売っていくのかをきちんと計画を立てないと、ダメ。どう売るかの部分が大切。

* それがないから、プロダクト開発は2年で挫折してしまう会社が非常に多い。単年度で黒字になることは少ないので。

* 受託は、ニーズの宝庫。オーダーメードで開発依頼が来るということ!トップ企業から依頼が来た場合、その業界の二番手以下は、絶対そのシステムは持っていないと考えられる。目の前のお客さんが困っていることには、チャンスがある!


■19:30~19:45  グローバルコモンズ・坪社長から…

自己紹介、会社及び事業の簡単な説明

イントロダクションを受けてのコメント

苦労したところ、うまくいったところ

 

●すべて記載できませんが、記憶に残ったポイントは、次の通り。

* 学生時代から集まって、会社経営。パソコン通信をやっていて、その後、インターネットの世界へ。慶應の村井純教授などと同じインターネットの協会の理事を務めた。

* Web制作やシステム開発の受託とともに、サーバー・ホスティング(レンタル・サーバー)事業を行っていた。

* 受託の中で、動画に関わるシステムを開発したことをきっかけに、ネットでの動画の可能性に着目し、サーバー・ホスティング(レンタル・サーバー)事業を売却して、それにより獲得した資金をもとに、動画配信システムを開発。Saasでの提供。

* 販売は、Web作成会社などに販売パートナー(代理店)になってもらって売っていく方針で行っている。

* 受託は、取れたり取れなかったりがあり、一過的であるので、新事業のほうは、月間利用料モデルで、安定的な収入として、毎月キャッシュが入ってくる形のものがよいと考えた。それにより、経営を安定させたいと考えている。

* 受託については、大きな案件を取りたいという気持ちがあるが、大きなものは制作・開発の期間が長く、入金までの時間がかかるので、資金繰りの面で難しいときがある。

 

■恒例の集合写真です!!

20101110ワークショップ集合写真.jpg

 

19:45~20:25  パネルディスカッション

 

●ワークショップで議論となり、抽出された「知」

◆  よいものを作っていこうという情熱・意欲や技術力だけではダメで、開発の計画もこまかくきちんと立てるとともに、どういうマーケットに、どういうふうに、いくらで、どれだけ売って行くかという営業の計画をきちんと立てることが大切。おおざっぱなやり方では、プロダクト開発は挫折してしまう。

◆  費用も堅めに見積もりながら、いくら出て行くのかを開発の段階、販売の段階できちんと計画に基づいて管理していく。

◆  開発者目線で、機能の充実したよいものを作るということだけでなく、むしろ、ユーザー目線で、マーケット・ニーズがあるものを、価格や販売方法・計画などをきちんと考えて、どのくらい売れるものかを考えて、営業面を踏まえて、自社製品開発をやっていくことが大切。

◆  これからの開発や事業立ち上げにおいては、自社単体でIPOを目指していく形は、売上規模などの面で難しい。SNS関連(Facebookの閲覧数がGoogleの検索数より多い時代になっていることもあり…)や、iPhoneアプリやゲーム系などで、流行っている大きな流れの中で使われるパーツ/ツールになるものを開発して役割を担って、大手企業にEXITするなどIPOだけではない戦略でやっていくことは可能性が高い。

 ■いつも通り、後半の1時間、交流タイムを行いました!!

20101110TCワークショプ交流タイム.jpg


■ワークショップ終了後、会場近くの北海道料理のお店で、ゲストと慰労会を行いました!

TCセミナーのゲストに来てくださったシャノン中村社長、グローバルコモンズ坪社長、

このたびは、本当に、ありがとうございました!!!

飲み会でも、ほんとに勉強になる話でした。2年後の株式会社シャノンの株式上場、

楽しみです。中村社長は、今の事業だけでなく、いくつも、事業を立ち上げていける方で、

アイディア豊富です。それから、お金儲けだけでなく、しっかりした社会に対する理念を

持って会社経営をされているところが、さすが、という感じです。

20101110ワークショップ後の懇親会.jpgのサムネール画像

■ご参加いただいた皆様のアンケート結果も、Webに掲載しています!こちら!!